【実録】3年間の学習塾経営本音の記録

虚飾一切ナシの本音(名前は仮名)

学習塾を開業する時の準備や心構え/初年度のシノギ方(資金繰り)

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塾を立ち上げた当初は生徒が集まらずに苦労すると思います。

ポツリポツリとでも生徒が集まりだして、黒字転換*1するまでにどのくらいの期間がかかるかというと、それは人それぞれなので何とも言えません。

 3ヶ月でそうなる人もいれば半年の人もいるし、はたまた1年かかってようやく生活できるようになったという人だっています。*2

学習塾を始めるにあたって、開業資金はどのくらいあればいいのか、はたまたどのくらいの準備をすればスタートしてもいいのか、いろいろ不安に思うことだと思います。

今回は開業する際の心構え的な話です。

理想を言えば3年分の貯蓄と言いますが・・・

 学習塾経営について書いてある本やWEBサイトでは「最低3年は赤字でもやっていけるだけの資金を準備すべし」的なトチ狂ったアドバイスをよく見かけますが、それは理想*3であって現実の商売の感覚からはズレいます。

そもそも何を以って3年なんでしょうか?

おそらく「石の上にも3年」とかいった辺りから適当に言ってるだけでしょう。

学習塾に限った事ではありませんが、商売というものはダメだと思ったら3ヶ月でも撤退すべきだし、相応の可能性があるのなら5年でも続投すべきなのです。

単純に~年間は我慢するものなんて言えないのです。

私が観察してきた範囲では、学習塾を始めた人達がスタートの時点でどれほどの準備をしていたかというと、そのほとんどが「とりあえず教室が開ける程度」でした。

「とりあえず教室が開ける程度」というのは、教室*4を借りて机やイスといった備品をそろえ、後はせいぜい数か月分の家賃が払える程度でしょうか。

具体的な金額を挙げれば、10万、20万からせいぜい100万、200万円といったところです。

ここら辺の金額の幅は教室の確保の仕方に寄って変わって来ますが、一つ言えることは何年間もの赤字に備えて500万だの1千万だのという大金を用意して始めるのではなく、最初は見切り発車からスタートする人が多いということです。*5 *6

※教室の確保の仕方については以下の参考記事をどうぞ。

toudaiichirou.hatenablog.com

 商売は走りながら考える

見切り発車でスタートすればいいといった私の意見に対しては賛否両論あるかとは思います。

「ビジネスというものは綿密なプランニングが~」とか「起業というものはあらかじめマーケティングが~」etc

その手の本やコンサルはいろいろ小難しい屁理屈をつけてスタート段階のことを指南していますが、現実には「とりあえずやってみる」で十分ですし、また成功している塾長さんもその手のタイプが多いのです。

そもそも考えてみたら、そうなるのは至極当然で、向こう3年間は赤字に備えて1千万を貯蓄して云々などと「綿密なプランニング」をするようなタイプが起業なんてするわけがないのです。

起業というのは一種のギャンブルです。

当たればサラリーマンの何倍もの収入を手にすることができますが、外れれば一文無しのオケラとなって公園の草むらで鳴く(泣く)ことになります。

そんなものに手を出すのは、勤勉な銀行員タイプではなく後先のことを考えない山師タイプです。

キチンキチンと家計簿をつけるような性格の人間はサラリーマンには向いてるでしょうが、起業のようなギャンブルには向いていませんし、手も出しません。*7

特に、学習塾のような経済スケールの小さな商売では準備やプランニングとやらに時間を割くよりも、エイヤッと始めてしまった方が早いんですよ。

走り出せば小石につまづいたり、たまにはコケたりもするでしょうが、それでいいんです。

自分に足りないことや分からないことは走りながら身につけていけばいいのです。

 学習塾開業の初年度はバイトを覚悟する

 なんとか見切り発車でスタートしたのはいいですが、生徒が十分集まって経済的に軌道に乗るまではどうやってシノギをかければいいのでしょうか?

私もそうだったのですが、他の塾長さん達を見てみますとアルバイトをしていましたね。

できれば同業の学習塾でバイト講師として雇ってもらうのがいいのですが、なかなかそうウマい話はないでしょう。

たとえスタートしたばかりとはいっても、自分で塾の看板を掲げている人を講師として雇うのは、生徒や講師を奪われるリスクもあるし、何かと使いづらい面もありますから。

そこで私が利用したのが、家庭教師派遣会社*8でした。

塾は月水金で、火木土はカテキョバイトといった風にしてましたね。

塾生が増えていくにつれてバイトを減らして調節して行けばいいのです。

その他には塾が終った後に、深夜のレンタルDVD屋やコンビニのバイトもしましたね。

二十歳すぎの女の子に上から目線で命令されたり、こちらも下から敬語を使ったりと色々精神的な苦痛もありましたが、これはこれで良い経験でした。*9

まとめ

まとめますと、学習塾ぐらいの小さな商売であればアレコレ小難しいことを考えずにサッサと始めてしまうことです。

分からないことや足りない知識なんて、やっていくうちに自然と身について行きます。

ただ、自分が起業に向いている性格なのかどうかは最初に考えた方がいいでしょうね。

確実性の薄いことには手を出したくないという気持ちが強いのなら止めておいた方がいいと思いますよ。

立ち上げ当初や失敗した時には、大学生やフリーターのアンチャン・ネエチャンの下について深夜のコンビニでバイトをする覚悟があるかどうかなどを考えてみるのもいいかも知れません。

それでは、ここら辺で・・・。

★起業する最初の段階でのアレコレが解説してあって、私は為になりました。いい本だと思いますよ。↓ ↓ ↓

*1:ここでいう黒字とは、教室の運営費を払った上にアナタが生活して行くに足る金額が出るということを指してます。

*2:おおよそですが、半年~1年ぐらいで食えるようになった人が多いように思います。

*3:私に言わせれば机上の空論、絵空事、絵に描いた餅です。

*4:自宅なら家賃は不要

*5:十分な資金が溜まる頃には、起業の情熱が冷めてしまっていることでしょう。

*6:私の観察では、起業を思い立って1年以内にスタートできない人は、その後もずっと雇われから脱出することはありませんでした。逆に成功した人は、取るものもとりあえず会社に辞表を出すタイプが多かったですね。

*7:こういうタイプが何かの間違いで商売に手を出すと、サンザンな結末になることが多い。

*8:トライが有名ですね。何かと問題のある業界だと思います。機会があれば記事にしたいです。

*9:起業する人は多かれ少なかれこういった苦労を味わっているようです。